四角四面は豆腐屋の娘!!これがほんとの大博打!!!振って進むか、散って果てるか!!振れっっ!!振れっ!振って朽ちる身そりゃ本望!!

Uncategorized

キュビトス――サイコロを振って、走って、また振る。これは楽しい。 

最近、サイコロを振るゲームが気になっています。 

いや、正確には「サイコロを振っているだけで楽しいゲーム」が気になっています。 

そんな私のところにやってきたのが、今回のゲーム。 

『キュビトス(Cubitos)』です。 

箱を見たときから、なんとなく分かっていました。 

「これは、ちょっとバカっぽくて楽しそうだぞ」と。 

そして実際に遊んでみたところ―― 

楽しい。 

第一に、サイコロをジャラジャラ振る。 

第二に、また振る。 

第三に、 

「……もう一回いけるんじゃないか?」 

となる。 

そして魂の振り、故の全面無印。バーストシティ!!! 

これがキュビトスです。 

キュビトスってどんなゲーム? 

キュビトスの舞台は、その名の通り「キューブ」でできた世界。 

毎年開催される「キューブ・カップ」というレースで、プレイヤーたちはキュビトス・チャンピオンの座を競います。 

プレイヤーが操作するのは、コースを走るランナー。 

そして、そのランナーを支えるのが―― 

大量のサイコロです。 

基本的には2~4人で遊ぶレースゲーム。 

ただし、普通のレースゲームとはちょっと違います。 

自分でコマを一歩ずつ進めるのではなく、 

サイコロを振って、その結果で走ります。 

しかもゲームが進むにつれて、新しいサイコロを購入できます。 

最初は普通のサイコロしか持っていなかったのに、 

「このダイスを買えばもっとお金が入る!」 

「こっちは移動力が強い!」 

「この能力、今の俺のダイス構成と相性いいんじゃないか?」 

と、どんどん自分のサイコロ軍団が育っていきます。 

つまり、 

レースゲーム+ダイスゲーム+ちょっとしたデッキ構築的な楽しさ。 

エルドラド+クアックサルバー、デッキ構築双六+どこまで欲を張れるかの鬩ぎあい。 

これがキュビトスです。 

作者はジョン・D・クレア 

キュビトスをデザインしたのは、アメリカのゲームデザイナー、 

John D. Clair(ジョン・D・クレア) 

です。 

『キュビトス』のほかにも、ダイスやカードを使ったゲームを手掛けているデザイナーです。 

そして、この人がキュビトスでやっていることが面白い。 

一見すると、 

「サイコロ振って、出た目で走るゲームでしょ?」 

と思うのですが、実際にはそこに、 

「もっと振りたい」という欲望 

をぶち込んでいます。 

キュビトスの面白さの中心にあるのが、いわゆるプッシュ・ユア・ラック。 

簡単に言えば、 

「ここでやめれば安全。でも、もう一回やればもっと儲かるかもしれない」 

というチキンレースです。 

そして、この「もう一回」がクセになる。 

「もう一回だけ」が止まらない 

キュビトスでは、サイコロを振って結果を出します。 

ところが、すべてがうまくいくわけではありません。 

何も出ないサイコロが増えてくる。 

ここで、 

「やめておこう」 

と判断すれば、それまでに得たものを使って移動したり、ダイスを買ったりできます。 

しかし、 

「いや……まだいける」 

と、もう一度振ることもできます。 

これが怖い。 

そして楽しい。 

さらにもう一回。 

「まだいける!」 

もう一回。 

「……あれ?」 

そして、 

振ったサイコロ全面無印(バースト!!!)。 

バースト(そのラウンド行動できません)。 

欲の果てにサイコロを振った結果、それまでの成果が吹っ飛びます。 

「欲張ったぁぁぁ!」 

となります。 

でも、不思議なことに、 

またやりたくなる。 

ここがキュビトスの恐ろしいところです。 

しかも、サイコロを「買う」 

キュビトスが面白いのは、ただ運任せのサイコロゲームではないところです。 

ゲーム中にお金を使って、新しい能力を持ったサイコロを購入できます。 

すると、 

最初は普通だった自分のサイコロ軍団が、 

だんだん変な連中で構成されていきます。 

「この能力を伸ばそう」 

「このダイスを増やしてコンボを狙おう」 

という考えが出てきます。 

つまり、 

サイコロを振るゲームなのに、サイコロを育てるゲームでもある。 

このあたりが、ただの「運ゲー」で終わらないところです。 

公式にも、キュビトスは「strategy and luck」のレースゲームとして紹介されていて、ダイスを使って移動・購入・能力発動を行います。 

そして、こいつらが面白い 

キュビトスには、能力を持ったさまざまなキャラクター……というか、 

変な生き物たち 

が登場します。 

ここが私はかなり好きです。 

例えば、 

The Big Cheese 

箱絵にも登場する、あのチーズ。 

そう。 

チーズです。 

しかも普通のチーズではありません。 

妙に人間くさい。 

そして妙に偉そう。 

坊やのような半ズボンに隠さぬ脛毛。 

このゲーム、なぜチーズがレースをしているのか。 

そんなことを考えてはいけません。 

キュビトスだからです。 

しかもチーズにはちゃんと能力があり、単なるマスコットではありません。 

基本セットの能力カードにも、チーズをテーマにしたものが複数用意されています。 

パンクスのなりをしたパイナップルもいます。 

キュビトスにはこうしたサイコロごとに能力カードがたくさん用意されていて、同じ色のダイスでも採用するカードによって能力が変わります(一試合に各サイコロ一能力です)。 

つまり、 

「このゲームでは、この色のダイスはこういう役割」 

と固定されているわけではありません。 

選ぶ能力カードによって、 

同じサイコロでもゲーム展開が変わってくる。 

この仕組みのおかげで、毎回同じようなゲームになりにくい。 

基本ゲームには8種類の能力ダイスがあり、それぞれ複数の能力カードが用意されています。 

そして、実際に遊んでみた 

ここからはルール説明ではなく、 

私が実際に遊んでみた感想です。 

まず思ったのが、 

サイコロを振るのが楽しい。 

ものすごく当たり前のことを言っています。 

でも、これが重要であって、肝なのです。 

ゲームの中で何度も何度もサイコロを振りますが。 

「もう一回振りたい!」 

となる。 

これが気持ちいい。 

しかも、自分のダイス構成が育ってくると、 

「この組み合わせなら、いけるんじゃないか?」 

という欲が出てきます。 

そして、その欲に負けて、 

もう一回。もう一回。…も、もう一回!! 

そして全面無印!!バースト!!バーストシティ(爆裂都市)!!! 

「ぬあああああぁああ!YATTIMATTAAAA(キルビル)!!」 

となる。 

この一連の流れが楽しい。 

運だけじゃない。でも運はかなりある 

キュビトスは、もちろんサイコロゲームなので運があります。 

そりゃあります。 

めちゃくちゃ振りますから。 

ただ、 

「運だけで全部決まる」 

という感じでもありません。 

どのダイスを買うか。 

いつ止めるか。 

どの能力を組み合わせるか。 

今の状況なら、もう一回振るのか。 

安全策を取るのか。 

このあたりの判断があります。 

つまり、 

「運を楽しみながら、運に対してどう付き合うかを考えるゲーム」 

という感じがします。 

ここが私は好きです。 

キュビトスの魅力は「欲張り」 

このゲームを一言で表すなら、 

欲張りゲーム。 

いや、 

己の自制心を保ちつつその死線をどこまで跨いでいけるか!!!爆死も厭わぬ!! 

これじゃないでしょうか。このゲームを表す言葉は。 

「もう一回だけ」 

「あと一個だけ」 

「ここで止めればいいんだけど……」 

この気持ちが何度も襲ってきます。 

そしてダイスを振る。 

うまくいけば、 

「ほら! いけるじゃん!」 

となる。 

失敗すると、 

「……バースト!!!バーストシティ!!!」 

となる。 

でも次のターンには、 

また欲張る。 

人間の業の深さを、サイコロで見せつけてくるゲームです。 

まとめ 

『キュビトス』は、 

サイコロを振って、走って、ダイスを買って、また振る。 

そんなゲームです。 

でも、実際に遊んでみると、 

「ただサイコロを振るだけ」 

ではありません。 

自分のダイス軍団を育てて、 

能力を組み合わせて、 

「ここは勝負だ!」 

と、もう一回サイコロを振る。 

そして、 

バースト。 

この瞬間まで含めて楽しい。 

そして何より、 

チーズだの、恐竜だの、蟹の兵士だの、パンクスパイナップルだの、よく分からない連中が、 

「俺たちがキューブ・カップの王者だ!」 

みたいな顔をして走っています。 

そんな世界観も含めて、 

私はこのゲーム、かなり好きです。 

サイコロをジャラジャラ振るのが好きな人。 

ちょっと運任せの勝負が好きな人。 

「あと一回だけ……」に弱い人。 

そして、 

坊やの半ズボンにすね毛を生やしたチーズが走っているだけでちょっと面白い人。 

そんな人には、キュビトス。 

なかなかオススメです。 

コメント

タイトルとURLをコピーしました